モデムを用いた通信
dte.ps
非同期式のシリアル通信
serial.ps
XON/XOFFによるフロー制御
xoff.ps
xon.ps
信号線によるフロー制御
cts.ps
RS232Cの形状
(a) 雄ピン
rs232c-pin.ps
(b) メスピン
rs232c-pin2.ps
RS232Cインターフェイスの信号名
ピン | 信号名 | 信号方向 | 信号名称 |
番号 | RS232C | V.24 | JIS | DTE DCE | |
1 | AA | 101 | FG | ↔ | 保安用接地またはケーブルのシールド |
2 | BA | 103 | SD | → | 送信データ |
3 | BB | 104 | RD | ← | 受信データ |
4 | CA | 105 | RS | → | 送信要求 |
5 | CB | 106 | CS | ← | 送信可 |
6 | CC | 107 | DR | ← | データセット・レディ |
7 | AB | 102 | SG | ↔ | 信号用接地 |
8 | CF | 109 | CD | ← | データ・チャネル受信キャリア検出 |
9 | | | | | |
10 | | | | | |
11 | | | | | |
12 | SCF | 122 | BCD | ← | バックワード・チャネル受信キャリア検出 |
13 | SCB | 121 | BCS | ← | バックワード・チャネル送信可 |
14 | SBA | 118 | BSD | → | バックワード・チャネル送信データ |
15 | DB | 114 | ST2 | ← | 送信信号エレメント・タイミング(DCE) |
16 | SBB | 119 | BRD | ← | バックワード・チャネル受信データ |
17 | DD | 105 | RT | ← | 受信信号エレメント・タイミング(DCE) |
18 | | | | | |
19 | SCA | 120 | BRS | → | バックワード・チャネル送信要求 |
20 | CD | 108/2 | ER | → | データ端末レディ |
21 | CG | 110 | SQD | ← | データ信号品質検出 |
22 | CE | 125 | CI | ← | 被呼表示 |
23 | CI,CH | 112,111 | SRS | ↔ | データ信号速度選択 |
24 | DA | 113 | ST1 | → | 送信信号エレメント・タイミング(DTE) |
25 | | | | |
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RS232Cの信号線
- SD (Send Data, Transmit Data, TxD) --- 送信用のデータ・ライン。
- RD (Receive Data, RxD) --- 受信用のデータ・ライン。
- ER (Equipment Ready, Data Terminal Ready, DTR) ---
パソコンが出す信号。
装置がつながっていることを認識させるための信号線。
モデムは、この信号の有無によりパソコンの電源が切れたことを知る。
- RS (Request to Send, RTS) --- パソコンが出す信号。
モデムはこの信号がアクティブでないときには、パソコンにデータを転送しない。
- CS (Clear to Send, CTS) ---
モデムが出す信号。パソコンはこの信号がアクティブでないときには、
モデムにデータを転送しない。
- CD (Carrier Detect, Data Carrier Detect, DCD) ---
モデムが出す信号。電話がつながった後データ転送が開始されたことを示す。
これが途切れるのは相手から電話を切られた場合。
- CI (Calling Indication, Ring Indication, RI) ---
モデムが出す信号。電話が掛かってきたことを示す。
- SG (Signal Ground) --- 信号グラウンド。
- FG (Frame Ground) ---保安用グラウンド。アース。
- ST1 (Send Timing 1) --- パソコンの出す送信用のタイミング信号。
- ST2 (Send Timing 2) --- モデムの出す送信用のタイミング信号。
- RT (Receiving Timing) --- モデムの出す受信用のタイミング信号。
データの送信
- パソコンがERをON(モデムに準備OKを伝える)
- モデムがDRをON(電源が入っており通信OKであることを伝える)
- パソコンRSをON(データ送信の合図を送る)
- モデムは電話回線にキャリアを出し、CSをON(パソコンにデータを要求)
- パソコンはSDからデータを送り出す(この間ER,DR,RS,CSはON状態を維持)
- パソコンは(データを送り終えたら)RS信号をOFF (これが終了の合図)
- モデムがCSをOFF
- パソコンがERをOFF
- モデムは電話回線を切りDRをOFF
データの受信
- パソコンがERをON
- モデムがDRをON(電話回線に接続状態)
- モデムがCDをON(パソコンにキャリア信号を送る = 送信時のようにRS,CS
による制御は必要なくCDだけでよい)
- モデムはRDから(電話回線からの)データを(パソコンに)送り出す
- [(a)] 3線式 --- データ線とグラウンドだけを接続。
アクティブな RS を CS に、ER を DR と CD に折り返している。
- [(b)] ヌル・モデム ---
相手のERが自分のDRに接続されているので、相手が生きていることはわかる。
RS $\longrightarrow$ CS は自分で折り返しているので信号線による
フロー制御はできない。
- [(c)] フル・ハンドシェイク ---
相手のERが自分のDRに接続されているので、相手が生きていることはわかる。
相手のRSが自分のCSに接続されているので、信号線によるフロー制御ができる。
パソコンとパソコンの接続
(a) 3線式
crosscable1.ps
(b) ヌル・モデム
crosscable2.ps
(c) フル・ハンドシェイク
crosscable3.ps
パソコンとモデムの接続
cable.ps
8251Aのピン配置
8251a.ps
RS232C回路の構成例
circuit.ps