ネットワーク(12)


broadcast and multicast

IP Address の種類
Fig.12.1 フレーム受信時のフィルタリング
        ↑配信
        UDP → 破棄
        ↑配信
        IP → 破棄
        ↑配信
    デバイス・ドライバ → 破棄
        ↑配信
   ネットワーク・インターフェイス・カード  → 破棄
        ↑配信 (ケーブル上をながれる全てのフレーム)
      Ethernet

Ethernetでは multicast addressの最上位バイトの最下位ビットが 1 である (01:00:00:00:00:00)。 Ethernet broadcast は ff:ff:ff:ff:ff:ff なので multicast addressの 一種だとみなしてもよい。

UDP の broadcast は、関係のないホストにも負荷をかける (UDP層まで受けとられたのち対応するポートが使われていないという 理由で廃棄されるので)。 → マルチキャストを使う利点(関係のないホストに負担をかけない)


broadcast

  • limited broadcast address
  • net direct broadcast
    『ネット部(subnetはない)』以外が全て1のIP Address。
        (例) 133.99/16 における 133.99.255.255
    
  • subnet direct broadcast
    『subnet部を含むネット部』以外が全て1のIP Address。
        (例) 133.99.128/24 における 133.99.128.255
    
  • all subnet direct broadcast
    『subnet部を含まないネット部』以外が全て1のIP Address。 ルータから転送される(転送しない設定もできる)。
        (例) 133.99.128/24 における 133.99.255.255
    

    multicast

        Class D: 1110.... ........ ........ ........
                     |<--- multicast group ID ---->| 28bits
    

    multicast group addressから Ethernet Addressへの変換

    Internet Multicast に使われるEthernet Address の範囲( 01:00:5e:00:00:00 --- 01:00:5e:7f:ff:ff )

    Ethernet Address 48bits のうち 23bits が自由に決められるので、 Multicast Group ID の下位 23bits をコピーして使う。 5bits分は利用されないので、32種類の異なるmulticast group idが 同じ Ethernet Address にマッピングされる。

                                    <------- 23bits -------->
                          1110YYYY YXXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX  IP Address
                                    ||||||| |||||||| ||||||||   (copy)
        00000001 00000000 01011110 0XXXXXXX XXXXXXXX XXXXXXXX  Ethernet Address
    
    「multicastに参加する」ホストは、multicast frameを受信するように 設定しておかなくてはならない。

    multicast router が、与えられた物理ネットワーク上に特定の multicast groupに属するホストがいるかどうかを知るための プロトコル→ Internet Group Management Protocol (IGMP)