10Base-Tのリピータ規則
- セグメントの数は5まで(それぞれの直径が500m)
- データの経路上に(ハーフ)リピータが4台まで置けることを意味する。
- これらのセグメントのうち、ノードを接続できるのは3つまで。
- 残り2つのセグメントにはノードは接続できず、リピータ間リンクにしか
使用できない。
- つまり、フルリピータが2台置けると考えれば良い。
- これらすべてのセグメントは1つの大きいコリジョン領域を形成する。
10Mbps Ethernetでは1bit-timeは 0.1μ秒に対応するので、512bit-time は
51.2μ秒wに相当する。
10Base-T用リピータでは、ポート・ポート間の遅延時間は約2μ秒 (=20 bit-time)。
一般的なNIC(ネットワークインターフェイスカード)の遅延時間も約2μ秒。
ケーブルは、100メートルあたり0.55μ秒かかると考えればよい。
ネットワークの往復にかかる遅延時間を考えると、以下の式を満たせば
正しく動作する。
(リピータの遅延時間の合計 + ケーブルの遅延時間の合計 + DETの遅延時間の合計)×2 < 51.2μ秒
100Base-Tのリピータ規則
UTP(category 5)を用いる場合
- Class I のリピータは、遅延時間が 0.7μ秒以下。
- Class II のリピータは、遅延時間が 0.46μ秒以下。
- Class I のリピータを用いる場合、ホップは1度だけ許される。
- Class II のリピータを用いる場合、ホップは2度まで許される。
リピータ間のリンクは5mまで。
- ケーブルの長さは100mまで。
100Mbps用のリピータの転送は、0.35〜0.7μ秒。
DTEの速度も改善されていて、NICの遅延時間は約0.25μ秒。
(リピータの遅延時間の合計 + ケーブルの遅延時間の合計 + DETの遅延時間の合計)×2 < 5.12μ秒
100Mbpsネットワーク
100Mbps を越えるネットワーク規格には Fast Ethernet (100Base-TX) 以外にも
FDDI, ATM, Fibre Channel などいろいろ存在する。
しかし、Fast Ethernet は既存のスター型 Ethernet (10Base-T) と非常に
似ており、移行が非常に簡単であった(HubをFastEthernet/Etherntブリッジに
交換し、対応するNICだけを100Base-TXにすればよい)ため、爆発的に流行
することになった。